コロナ禍の中、子どもが受診する小児科の患者数が減っています。ご家庭、保育園・幼稚園、学校等の予防の努力の結果でありますが、受診控えもあると言われています。本来必要である、病気のお子さんの診療や乳幼児健診、予防接種を受けられない恐れがあります。医療機関は、病気の患者さんがいますので、院内感染を避けたいという気持ちはよく理解できます。しかし、受診控えによって、タイムリーな医療を受けられず、重症化するケースがあります。お子さんの様子がいつもと違い、様子がおかしかったら迷わずに受診しましょう。医療機関も日々、院内感染の防止に努めているのは理解していると思いますが、不安な気持ちはありますよね。ここでは、安心して小児科を受診できる方法をお伝えします。
緊急でない限り、診療時間の予約ができる医療機関であれば、予約をお勧めします。飛び込みで受診するよりは、院内での待ち時間を確実に減らせます。ネット予約の場合、最初は手間だと思いますが、慣れてきます。予約方法の改善点があれば、医療機関にお伝えしましょう。対応してくれるかもしれません。医療機関のホームページに、予約について書いてありますので、ご確認ください。ホームページを見てもわからない、そもそもホームページがない場合は、電話で聞いてみましょう。また、患者さんが少ない曜日、時間帯を受付の方に聞いてみてください。休み明けは混む傾向にあります。予定を合わせて、すいているときに行けば、密が避けられます。医療機関もすいている時に来てくれると助かるはずです。行く前に混雑具合を確認するのも有効です。
予約をしても、混雑して待ち時間が長いときがありますよね?そんなときは、受付の方に待ち時間の目安を聞き、一時的に外に出る了承を得て、家に帰るか、人が少ない場所に移りましょう。その時間を有効活用できるチャンスであり、親子で気分転換ができます。子どもが感じる、見知らぬ人が多く慣れない場所にいるストレスが軽減されて、今後通院するのを嫌がらないかもしれません。医療機関の中には、待ち人数を通知して、戻る目安を知らせてくれるところがあります。待ち時間が想定より短くて、順番をとばされる場合もあります。しかし、長時間の密を避けたい方、子どもが大声を出す、じっとしていられない等でお困りの方は、一時的な外出を検討してみてください。時間通りに戻れない場合は、医療機関が困らないように連絡を忘れずにしましょう。
どうしても医療機関に行けない方は、オンライン診療を活用してみましょう。コロナ禍の中、オンライン診療の活用が進みました。オンライン診療を実施しているか否かは、ホームページで確認します。医療機関によって、手順が異なります。オンラインの場合は、どうしても対面と比べて情報量が少ないので、子どもの体温や様子等を受診前に詳細に記載してお伝えください。子どもの症状が出たときの様子の音声や動画を撮っていれば、医師に共有してください。各医療機関が使うオンラインシステムによりますが、例えば、別の機器で撮っておいて、画面越しに共有します。苦しんでいるお子さんを撮影するのは辛いですが、オンラインの場合は、特にできるだけ多くの情報を工夫して提供するのがポイントです。オンラインでの診療が難しいと言われた場合は、迷わず対面診療に切り替えてください。
・医療機関を受診するときは、なるべく予約をして待ち時間を減らしましょう。すいている曜日、時間帯も受付の方に確認してみてください。
・混雑していて待ち時間が長いときは、一時的に外に出てみましょう。受付の方に了承を得ることを忘れずに。
・どうしても医療機関に行けないときは、オンライン診療を活用してみましょう。そのときは、子どもの様子や体温等、詳細な情報を提供することを心がけてください。
最後に医療機関を受診した後は、すぐに親子で手洗いをしましょう。
執筆者 峯あきらさん
子どもが100年時代を元気に楽しく生きるために、親子で楽しく学べて実践できる情報を発信されてます。食事・睡眠・運動・遊び・掃除の5つの軸を基に、どうしたら親子で幸せな人生を送れるかを日々考えられてる方になります。
医療業界に長年携わり、学校や学会等で講演実績があります。(合計100人以上) 子どもの健康・安全に関する相談にも乗られてます。
1児の父 京都大学卒
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