ホーム >
ニュース >
子どもといっしょに、免疫力アップ!「あいうべ体操」で鼻呼吸のすすめ
マスク生活が長引き、口呼吸する子どもが増えていると問題になっています。口呼吸が良くないとは聞いたことがありましたが、調べてみると免疫力や歯並び、顔の形にまで影響するとのことで、とても心配ですよね。
ただ、子どもに「口を閉じようね」「鼻で息をしようね」と言い聞かせればよいのかと思っていましたが、大人と違って言葉だけでは難しいと思います。さらに、ただ口を閉じればよいだけでなく、そもそも「口呼吸しやすいからだづくり」が必要なこともわかりました。
そこで今回、「鼻呼吸がいかに重要性なのか」についての解説に加え、鼻呼吸ができやすくなる体操「あいうべ体操」を紹介したいと思います!こちらの体操は様々なメディアでも取り上げられ、実際に全国の小学校でも取り入れられているところもあるそうです。ぜひご覧くださいね!
今井先生によると、からだの構造上、「口は食事や水分をとるためのものであり、鼻は酸素を体内に取り入れるためのものである」という使い方が正しいそうです。ただ、ひとは発語する生き物ですので、どうしても口呼吸になりやすい生き物といえます。
鼻は皆さんご存知のとおり、鼻毛などのおかげで空気中のほこりやゴミを体内に入れない働きがあります。それに加え、加湿・加温機能もあります(鼻腔内で温められて程よく湿った空気を体内に取り込める)。
ただ、マスク着用の際には「鼻でも口でも別にどちらでもいいや」というふうになっていませんか?
マスクの性能にもよりますが、遮断できるものとそうでないもの、逆にマスクに付着したものを口から呼吸することで、ダイレクトに色々なものを体内に取り込むことになってしまう…というのはいかがなものでしょうか。
また、口呼吸は様々な弊害が指摘されています。
・深く息が吸えないので、自律神経に影響が出る
・免疫力の低下
・様々な疾患の原因となる
・歯並びが悪くなる、口腔内に雑菌が繁殖するため虫歯が増える
・顔の形に関係してくる(二重あごなど)
特に発達段階である子どもの発育にとって、口呼吸がよくないとわかると、さらに気になってしまいますよね。
「あいうべ体操」というのを聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
この体操は、福岡のみらいクリニック院長である今井先生が考えられたもので、舌の力をつけることで、口呼吸から鼻呼吸がしやすくなるようなからだづくりができます。体操といっても、口と舌を使うだけなのでとても簡単ですよ。毎食後10回ずつ、1日に30回を目標にやってみましょう。
①「あー」と口を大きく開ける
②「いー」と口を大きく横に広げる
③「うー」と口を強く前へ突き出す
④「ベー」と下を突き出し下方向へ伸ばす
ちゃんとやると口の筋肉を使うせいで、結構疲れます。出来る範囲で、何度かにわけてやってみるのもよいですね。ホームページでは動画で解説もされていますので、そちらもご覧いただけたらと思います。
子ども向けに、あいうべ体操の絵本「はないきおばけと くちいきおばけ 【4歳 5歳からの絵本】」(PHPにこにこえほん)もあるとのことで、こちらもお子さんにおすすめです。
おうちで簡単にできる体操「あいうべ体操」ぜひお子さんとやってみてくださいね!
今回、口呼吸のデメリットと鼻呼吸の大切さ、さらに鼻呼吸をしやすくするための体操「あいうべ体操」を紹介しました。マスク生活で忘れがちな呼吸の存在ですが、今一度呼吸について考え、鼻呼吸の習慣をつけることで免疫力アップにつとめましょう!