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「感情ラベリング・1分間スピーチ・脱ワンワード」で子どもの【伝える力】育てよう
子どもが自分の気持ちを相手に「伝える」ということは、周りのお友だちと良い関係が築けるだけでなく、子ども自身のメンタル安定にもなります。大人になって仕事をする上でも、またプライベートでも、自分の気持ちやおかれている状況を的確に伝えることは円滑なコミュニケーションのうえでも重要です。
今回のテーマは、子どもの【伝える力】が育つおうちでの取り組み3つ紹介です。「感情ラベリング・1分間スピーチ・脱ワンワード」それぞれ詳しく解説していきます!
発達過程にある子どもは、自分の感情をどのような言葉で表現したらよいか分からないこともあります。そういった際におすすめしたいのが、子どもが今どう思っているかを大人が察し、それに適した言葉をかけてあげる「感情ラベリング」です。はじめは「うれしかったね」「いやだったね」など、シンプルでわかりやすい言葉がよいでしょう。
感情ラベリングすることで、この気持ちは「うれしい」気持ちなんだ、と言葉と感情を子どもがリンクでき、同時に大人から「わかってもらえた」という安心感も生まれ、感情をがまんせず相手に伝えられるようになります。
おすすめ絵本もあります。かしわらあきおさん作・絵「たくさんのきもち」です。3歳から6歳にかけての子どもたちがよく使う「気持ちのことば(感情語)」が50個掲載されていますので、いま、○○ちゃんはどんな気持ちかな?と指さして言葉と気持ちを呼応させられます。また作品の前半は文字のない絵本、後半は気持ちを解説する分かりやすい図鑑形式になっており、さらに名入れサービスにより自分が主人公のオリジナル絵本にできるというところもいいですね!
おうちで「1分間スピーチ」やってみましょう。子どもに1分間(長いようでしたら短くてもOK)の間で、思うことを話してもらいます。「好きな食べ物は何?その理由は?」「うれしかったこと」など、テーマを決めてもいいですね。止まってしまっても大丈夫、ゆっくりペースでみんなは最後まで聞いてあげましょう。終わったら拍手です!終わったあとに、質問コーナーもいいですね。ちょっと高いステップなどの上に立って、手作りマイクを使うとまた盛り上がりそうです。
このように、みんなが子どもの話を聞く時間というのを作ってあげることで、話をして相手に伝えることの楽しさ、共感してもらえることの喜びが生まれ、伝える力アップにつながります。
「脱ワンワード」とは、単語で自分の意思を伝えるのではなく、文章にして自分の伝えたいことを伝えることです。ある程度お話ができる年齢の子どもにおすすめかなと思います。たとえば、お茶が欲しいのであれば「お茶」だけいうのではなく、「ぼくはお茶がほしい」「お茶のおかわりください」といった言い方をする感じです。うまく説明できないようでしたら大人が補足してあげてもよいですね。
「いやだ!」と子どもが言っている場合、何がどのようにいやなのか、具体的に説明してもらいます。ここでも大事なのは、話をさえぎらず、子ども自身の言葉や思いを引き出すということです。このように、一言ですませず、お話するときは文章で伝えるという習慣をつけることで、子どもの伝える力が育ちます。
また、大人も意外と短い言葉ですませがちなことも多いようです。子どもは大人の話す内容もよく聞いているので、大人もいっしょに脱ワンワードに取り組んでみましょう!
・子どもの【伝える力】が育つ、おうちでの取り組み3つ紹介でした
・【伝える力】は、メンタル安定や周りのお友だちとの良好な関係づくりのためにも必要不可欠です
・「感情ラベリング・1分間スピーチ・脱ワンワード」おうちでやってみてくださいね!