24Apr
絵本の読み聞かせに、様々な良い効果があることは広く知られていますが、たくさんの作品の中から、どのような絵本を選んだら良いか迷ってしまいますね。
今回は長年愛されている絵本の中から、特に0~2歳くらいのお子さんへの読み聞かせに最適なおすすめ絵本を3冊ご紹介いたします。
「がたんごとん がたんごとん」安西水丸作/福音館書店
がたん ごとん がたん ごとん
1987年の出版から、100万部以上を売り上げているベストセラー絵本。汽車が女の子のもとに、哺乳瓶やリンゴ、カップやスプーンの乗客を送り届けるお話です。
文章は非常にシンプルな「がたんごとん」というフレーズの繰り返しで構成されており、この繰り返しのリズムが子供たちに楽しく感じられるようです。
はっきりとした色づかいのイラストで、特に汽車の黒色が他のキャラクタの色を引き立てていますので、赤ちゃんの目にも認識しやすいのではないでしょうか?
乗客を乗せたときの、汽車のちょっとした表情の変化も面白いですし、シンプルなお話ですので、読み聞かせのアレンジもしやすいです。
女の子と乗客の笑顔を見届け、その楽しそうな輪に加わることなく「さようなら」と一言残し、次の仕事に向かっていく汽車。まるで昔気質の職人のようで、なんとなく親としての立場も考えさせられるおすすめ絵本です。
「がたんごとん がたんごとん ざぶんざぶん」安西水丸作/福音館書店
がたん ごとん がたん ごとん ざぶん ざぶん
お話は前作同様、汽車が女の子のもとにアイスクリームやスイカなど、夏を連想させる乗客たちを送り届けるストーリー。今作では、イラストに鮮やかな海の色が追加されて、見た目にもとても爽やかなおすすめ絵本です。
炎天下に弱そうな乗客が多いからでしょうか?今作では、汽車は常に表情を変えずに最後まで全力疾走です。相変わらずの職人気質、流石です。単純に暑いからだけだったりして・・・。
「くだもの」平山和子文・絵/福音館書店「くだもの」平山和子文・絵
くだもの
1981年に出版されて以来、今なお様々な絵本紹介で紹介されているおすすめ絵本です。美しく、そして瑞々しく描かれた果物と、それらを「さあどうぞ」と差し出してくれる、優しい手が登場する作品です。
食べさせる真似をして遊ぶなど、お子さんとコミュニケーションする楽しさが増すことが人気の秘密のようです。
この果物はどんな風に切って食べるのか、そういったことの勉強にもつながりますね。
最初は「さあどうぞ」と食べさせてもらっていた果物も、お話の最後で登場するバナナは、自分で皮をむいて食べられるようになります。
やがて成長する子供たち、そして保護者に向けた、著者からのメッセージのように感じますね。
シンプルな中に普遍的な事柄が表現された、非常に優れた作品だと思います。
どの作品も、大人も子供も楽しめる優れた作品だと思います。おすすめ絵本を使った読み聞かせでお子さんとコミュニケーションをとりながら、素敵な時間を作ってくださいね!
まとめ
・繰り返しのリズムが楽しい作品です。
・鮮やかなイラストが美しく、子供も大人も楽しめます。
・シンプルな文章なので、読み聞かせのアレンジをしやすいです。
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