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子どもに噛む力をつけたい!健康な心と体づくり
よく噛んで食べること、咀嚼力をつけることは、子どもの発達にとって重要といわれていますね。この記事では、子どもがよく噛んで食べることのメリット、逆に噛まないことはどのようなデメリットがあるのか、具体的にどんなものを食べたらよいか?などについてお伝えしたいと思います!
成長過程の子どもにおいて、よく噛んで食べることはさまざまなメリットがあります。
・唾液が分泌されることで消化吸収がスムーズになり、虫歯予防になる
・顎の発達や筋肉の発達、脳の活性化、情緒の安定
・噛むことで、からだの重心や姿勢が安定する
・よく噛んで食べることで食べすぎを防ぎ、肥満防止になる
古代の日本の食事と比べて、戦後特に現代においてですが、食事はやわらかいものが好まれる傾向にあり、私たちの食事における咀嚼回数が減っているといわれています。また、加工食品として製造されているハンバーグも、ここ30年の間、年々やわらかくなっているそうです。
子どもが食べやすいから、好きだからと、あまり噛まないで食べられるようなもの(例えばハンバーグやパン、ゼリーなど)を与えすぎることで、噛む機会が減ってしまい、歯並びの悪さや顎の発達に影響が出るといったこともあるようです。
よく噛んで食べる、あごの発達のため…と思うと、真っ先に思い浮かぶのがスルメや昆布などですが、幼児期は乳歯や徐々に生え始め、顎と歯の発達もゆっくり進んでいく時期です。子どもの発達に応じた食材で、噛む力をつけていくのがよいでしょう。
また、咀嚼力をつけるというのは、かたいものを食べる力だけではありません。咀嚼力とは、食べ物の大きさ、かたさ、食感などに合わせて食べ方を調整できる力です。幼児期にはいろいろなかたさのものや大きさ、食感のものを積極的にあげるようにしてください。以下に具体例を紹介します。
・やわらかいものだけでなく、きゅうりのようなパリパリしたもの、弾力のある肉やきのこなど、色々な食感の食材を体験させましょう。
・オムライスや焼きそばなどの一品料理も手軽でおいしく、子どもが食べやすいですが、できれば主食+主菜+副菜といった、定食形式を意識的にとるようにしましょう。こうすることで、子どもの噛む力をつけることにもつながります。
・子どもの咀嚼力の発達に応じた切り方、下ごしらえの方法を工夫しましょう。しめじは細く裂く、筋の多い青菜は短めに切る、ささみは斜め切りにするなど、食べやすく、かつ噛む力をつけられるようなひと手間を!
・昔の食事に学びましょう。戦前の食事は、麦などの雑穀、根菜類や高野豆腐などの乾物がよく食べられていました。子どもがよく噛んで食べるために、かみ応えのある食材を献立に取り入れましょう。
・子どもがよく噛んで食べることのメリット、噛まないことでのデメリット、噛む力をつけるためにできることについてのお話でした
・噛む力とは、かたいものを食べる力だけではなく、食べ物の大きさ、かたさ、食感などに合わせて食べ方を調整できる力です
・子どもの咀嚼力の発達に応じた、色々な食材を経験させ、食べやすく、かつ噛む力をつける食事を取り入れましょう