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子どもの食育には、かつお節がおすすめ!味覚発達に、からだや脳の発達にも
子どもの味覚形成のためには、幼児期の食事が大事といわれていますよね。ただ、離乳食にせよ、幼児食にせよ、日々の食事のなかで何を芯にして子どもの食育をしていったらいいか迷うこともあるかと思います。
そこで、今回おすすめしたいのは、かつお節を使った子どもの食育です。かつお節は、子どもの繊細な味覚の発達を手助けするためだけでなく、からだや脳の発達にもよいことが分かっています。かつお節のメリットとあわせて、味覚とはそもそも何なのか、赤ちゃんの味覚の発達についての解説もしていきたいと思います!
ひとが何かを食べたり飲んだりした時に感じる「味覚」があります。この味覚は塩味、甘味、苦味、酸味、うま味の5つで構成されており、大きく「からだに必要なものを教えてくれる味」と「からだにとって危険なものを教えてくれる味」の2つに分けられます。「甘味・塩味・うま味」はひとが本能的に好むといわれていて、「酸味・苦味」はひとが本当的に避けるといわれています。
これらの5つの味覚にはすべてそれぞれ役割があり、
塩味:ミネラルなどの存在を教える役割
甘味:ひとのエネルギー源となる糖の存在を教える役割
苦み:毒を持っているかもしれないと教える役割
酸味:腐敗していることを教える役割
うま味:タンパク質の存在を教える役割
のような役割を持ち、ひとが必要なもの、避けるべきものを教えるために私たちの味覚は存在しています。いわば生体センサーのようなものです。
赤ちゃんの味覚の発達に関しては、ひとの脳の仕組みが深く関わっているといわれています。ひとの脳には「古い脳・新しい脳」があり、古い脳(大脳辺縁系)は呼吸や睡眠、また本能的・無意識の部分などを司り、新しい脳(大脳新皮質)は言語や理性などの、考える部分を司ります。
ひとは、赤ちゃんのころは古い脳を主に使い、3歳ごろまでに完成するといった関係で、ちゃんとした味覚もできれば3歳ごろまでに身につけるのが理想とされています。そうすることにより、大きくなってからでも濃い味や人工的な味を「なんかおかしい」と違和感を覚えることができたり、繊細な味の違いを認識できたりするのです。
ただ、味覚の発達のピークは3~4歳とはいわれていますが、10歳ごろまでの味覚の記憶がその後の味覚の基礎になるともいわれています。そのため、幼児期に(学童期にも)様々な味覚を経験し、子どもの味覚の幅を広げるというのはとても重要です。
かつおやこんぶ、煮干し、しいたけなど、だしの取れる食材は色々ありますが、今回おすすめしたいのは「かつお節」です!かつお節は、かつおを煮たあとで干したものをいい、たんぱく源やビタミン・ミネラル源としてもおすすめの食材です。
また、かつお節にはうまみ成分のひとつであるイノシン酸を多く含むため、子どもの味覚のひとつ「うま味」の発達にも役立つだけでなく、うま味をきかせることで薄味調理もできるので、子どもの繊細な味覚の発達にうってつけです!
かつお節で出汁を取って、離乳食や幼児食などに使うのもよいですし、かつお節を普段からのご飯やおかずにプラスして食べるというのもおすすめです。もちろん、うどんなどのだしを取る際、こんぶかつお節のあわせだしを使うことで、うまみ相乗効果も期待できるので、ほかのだしもプラスしてもよいですね!
かつお節は栄養豊富なだけでなく、子どものからだや脳の発達にもよいことがわかっています。かつお節には、DHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれています。このDHAは脳や網膜などの組織を構成する成分であることがわかっていて、脳や神経組織の発育・機能維持などに効果を発揮します。
また、脳の活性化や記憶力の向上、集中力を持続させるなど、子どもの脳にとってもよいので、かつお節を普段の食事でぜひ取り入れていただけたらなと思います!
子どもの食育におすすめ、かつお節の紹介と、味覚の発達についてのお話でした。味覚の発達だけでなく、子どものからだと脳の発達のためにもかつお節はとってもよいので、ぜひ普段の子どもごはんや離乳食に、かつお節を取り入れてみてくださいね!