あれだけ暑かった夏はおわり、季節が秋に向かってきている9月ですが、この時期に気になるのが、体がだるかったり食欲がなかったりといった子どもの「秋バテ」です。季節の移り変わりとともに新学期が始まったのもあり、体調を崩すお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。秋バテの症状はどのようなものかと、おうちでできる食事と生活面での対策について解説したいと思います!
子どもの秋バテの症状として、疲れやすく体がだるい、意欲が出にくい、食欲不振、朝の目覚めが悪い、風邪をひきやすい、口のなかやのどが乾く、寝汗をかくなどがいわれています。
原因としては、暑い時期を過ぎてもなお夏場と同じような食生活を送っている(冷たいものや体をひやすもの)ことや、冷房の聞いた室内と屋外との温度差により疲れやだるさが出てしまうものがあります。秋バテが夏バテとちがうのは、夏にたまった疲れに加え、気温の変化や季節が変わる節目に起こりやすい「自律神経の乱れ」からくる不調が、特徴としてあげられます。
子どもの秋バテ対策として、おうちでの食べ物や飲み物をこのような内容にしてみてはいかがでしょうか。
・からだを温める食材やスープなどを取る…しょうがや根菜類など、からだをあたためる食材を積極的にとるようにしましょう。また、あたたかいスープは内臓をあたためてくれるため、子どもの秋バテ対策にぴったりですね。
・セロトニンをつくる栄養素を補給する…自律神経を整えるといわれるセロトニンをつくる栄養素、「炭水化物・トリプトファン・ビタミンB6」を含む食材をとりましょう。食材でいえば、バナナやさつまいも、納豆などがあります。
・起き抜けに室温より少しあたたかめのお水をコップ一杯とる…水分をとることにより、胃腸の働きがよくなり、目覚めもよくなります。
・冷えからからだを守る…場所によっては冷房の利きが強いところもありますので、子どもの体が冷えすぎないように羽織りものなどを準備しておくとよいですね。ただ、子どもは暑がりでもありますので、厚着しすぎて汗をかき、汗が冷えて体調を崩すということのないよう気をつけましょう。
・お風呂に入る際はぬるめの湯船にゆっくり浸かる…暑い時期にはかんたんにシャワーですませてしまいがちですが、秋に向かうこの時期にはぬるめの湯船にゆっくり浸かり、乱れた自律神経が整えられるようにしましょう。
・早寝早起きを心がける…子どもたちはもちろん普段からそうですが、東洋医学の観点からみても、早寝早起きが大事です。夏にピークになった陽の気を秋に向かっておさめていく必要があるので、秋バテ対策のためにも、実りの秋に向かうこの時期、早寝早起きを心がけましょう。
・子どもの秋バテ対策についてのお話です
・秋バテの特徴として、大きくは自律神経の乱れがあります
・食事や生活面での工夫で、秋を快適に過ごして今からくる冬に備えましょう