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足育先生®に聞く!子どもに合う靴の選び方【後編】靴選び・交換のタイミング・NGな靴・正しい履き方
13
Jul
足育先生®に聞く!子どもに合う靴の選び方【後編】靴選び・交換のタイミング・NGな靴・正しい履き方
2022
育児
by はるなっとう
3回シリーズでお伝えしてきた「足育先生®に聞く!子どもに合う靴の選び方」。最終回は子どもに合う靴選び、靴交換のタイミング、NGな靴、正しい靴の履き方についてお伝えします。これまでの総まとめとなります。私自身も、知らないことだらけでとても勉強になりました。いっしょに勉強しましょう!
※前編・中編をまだ読まれていない方は、以下のリンクからぜひ読んでみてくださいね!
【前編】日本とドイツの靴事情
【中編】土踏まずができるまで・合わない靴がなぜ悪いのか・たくさん歩くことの重要性
子どもに合う靴の選び方
足に合う靴の選び方のポイントとして、本当はもっとたくさんあるのですが、最低限これだけは知っておいていただきたいところをお伝えします(詳しい情報は、足育先生のサイトをご覧ください)。このポイントを最低でも1つ、できるだけ多く満たしている靴選びをおすすめします。
<かかと(カウンター)・側面部分が固い>
足は人の体の末端であり、同時に土台でもあります。ひとの体(骨格)はかかとの骨の上にのっているため、1.2ミリわずかでも足がずれてしまうと、上にのっているひとの体にズレが生じてしまいます。必ずかかと・側面部分が固く、かかとを守れる靴を選びましょう。
<靴を曲げたとき、つま先立ちするところで曲がるか>
足育先生のように、実際に靴を曲げてみてください。つま先立ちするところの部分だけ、きちんと曲がるくつを選ぶのがポイントです。ここで曲がらないと、足指を使った正しい歩行ができなくなってしまいます。走る専用の靴は、曲がらなくても大丈夫です。
<履き口が狭いか(脱ぎ履きしやすい靴はNG)>
かかと・足首を固定し、靴の中で足が滑らないようにするためには、画像(足育先生監修「足育手帳」より抜粋)のような履き口の狭い靴を選びましょう。面ファスナー(履いたあとにギュっと締めるところ)のあるタイプにしましょう。
<ねじれないか>
靴がぞうきんのように捻じれないか、チェックしましょう。良い靴には、「シャンク」といわれる捻じれ止めが入っており、捻じれにくくなっています。捻じれる靴は子どもの体が支えられず、正しい歩行ができないのと共に、体のゆがみの原因となってしまいます。
<サイズを確認する>
サイズはつま先に1センチ(正確には10㎜~12㎜)余裕を持たせるのが基本です。サイズの確認方法としては、靴の中敷きを出し、子どもが立った状態で、裸足で中敷きの上に足をのせます。かかとを必ず合わせてから行ってください。親指が長い子どもは親指から1センチ、人さし指が長い子どもは人さし指から1センチあけます(ちょうど女性の小指が1センチほどなので、目安にするのにおすすめです)。幅に関してですが、親指小指が中敷きからはみ出ないものを選びましょう。2㎜くらいはみ出るのは許容範囲です。逆に余っていてはNGなので、余っている場合(足幅の細い子の場合)もう少し細いものを選んであげましょう。
※サイズチェックの際に座った状態で測ると、足指や幅が縮んでしまい、正確な計測ができなくなってしまうので、必ず立った状態で行ってください。
靴の交換タイミング
靴の交換タイミングで一番やってはいけないのが、「靴がきつい」と子どもが言ったタイミングで交換することです。きつい靴を履かせたままにしておくと、前回お伝えしたように足指の変形や偏平足などの靴トラブルのもとになってしまいます。
靴の交換タイミングとして、2歳までは3か月に1度靴を交換します。3歳未満の子どもは1年に約2センチ伸びるからです。3歳以上になると、半年に1回のタイミングで靴交換しましょう。靴と足(一番長い指)のサイズ差が5ミリを切ったら交換の目安です。
男の子は14歳ごろまで、女の子は13歳ごろまで平均して足が成長します。それまでは定期的に交換してあげましょう。定期的に交換するためには、3か月に1度のペースで、靴屋さんに足の計測をしてもらうことをおすすめします。
靴選び、こんな靴はやめましょう
・スリッポンタイプ…足が滑ってしまい足指の変形のもとや、すり足歩行になってしまいます。
・スリッパやサンダル…気軽に履けるためつい履いてしまいがちですが、かかとが支えられないものはできるだけ避けましょう。
・長靴…靴の中で足が不安定になりやすいです。
・バレータイプ…いわゆる一般的な、学校で使用する上履きにはこのタイプが多いです。ただ、学校などで上履きを履く場合、どちらかというと座って授業を聞く時間が長く、走ったり歩いたりする時間が短いので、さほど気にする必要はありません。外履きを選ぶのが最重要課題です。どうしても気になる場合は、ベルトで締められるタイプの上履きを選びましょう。
正しい靴の履き方は、「かかとトントンギュ」
先ほど、かかとを固定することが大事とお伝えしました。正しい靴の履き方は、トントンを足指側でするのではなく、かかとをトントンします(つい、私もつま先トントンしていました)。足首の部分も固定するために、面ファスナーをギューとしめるのがポイントです。せっかく良い靴選びをして、足に合う靴を履いていたとしても、履き方をきちんとやらないと良い靴が生きてきません。1歳のお子さんにも、やり方を教えたらきちんとできるようになるとのことでした。お子さんに、自分で正しく靴を履く習慣をつけてもらいたいですね。
以下に「足育手帳」より抜粋した、正しい靴の履き方「かかとトントンギュ」を、画像を交えて紹介します。この履き方をすることで、足指に力が入るようになり、ふんばりがきくので、土踏まずが形成されやすくなります。また、たくさん歩いても疲れにくいです。ぜひおうちでやってみてくださいね!
① 足を入れて「トントン」と2~3回かかとをつき、靴のかかと部分とぴったり合わせる。
② 前かがみの状態で重心をのせながら、面ファスナーをしっかりと締めます。
③ 足と靴の間に隙間がなく、ぴったりなことを確認します。
6歳までに足育できなかった場合、どうしよう?
6歳までに足育することが重要ですが、それが無理だった場合(偏平足や足指の変形などのトラブルを抱えている場合)、10歳までになんとか足を戻していきましょう。12歳ごろまでだと本来のひとのあるべき足に戻すことは可能ですが、13歳を超えると大人と同じ骨格になってしまう関係で難しくなってしまいます。そのため、インソール等で足の骨格を支えるなどして対応するしかなくなるのです。
まずは6歳までに、一生の基礎である土踏まず形成ができる環境づくりをしてあげましょう。それがどうしても難しかった場合、12歳までに専門家の指導のもの、インソールを入れるなどして足を本来の姿に戻していくことが必要になります。
靴のやまごんでは、オンラインカウンセリングも行っており、遠方でも気軽に靴のプロから足についてのカウンセリングが受けられます。また、「足育先生 足育情報総合サイト」ではここでは到底伝えきれない情報が満載です。ぜひご覧になってみて下さいね!
まとめ
足育先生からの、子どもの足育に関する貴重なお話を3回シリーズで連載させて頂きました。保護者である私たちが、靴や足に関する正しい知識を持ち、子育ての重要な要素「足育」として取り入れる必要性を強く感じました。子どもたちのために、今からできる足育、始めましょう!
足育先生と11人のシューフィッターが子供から大人まで足と靴で足元からの健康を第一に考える健康靴専門店|靴のやまごん (yamagon.jp)
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