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子どもの表現力をのばす!オノマトペ絵本おすすめ3選
擬音語・擬態語が使われた絵本、「オノマトペ絵本」。オノマトペに触れることは、子どもの表現力を高めることにもつながります。
今回おすすめのオノマトペ絵本を3冊紹介します。お子さんといっしょに、オノマトペ絵本に触れてみましょう!
「もこもこもこ」でおなじみ、元永定正さんと、ジャズ・ピアニスト山下洋輔さんによるコラボレーションから生まれた、オノマトペ絵本です。
顔に、目のようにも口のようにも見えるものがついた「生き物」がたくさん出てきます。ドーナツのような背の高い生き物、三角、四角い生き物が、「もけら もけら」「ぱらた ぺたら」「ぴた ごら ぴた ごら」…
表紙も、色々な形をした生き物がなにやら相談していたり、どこかへ行こうかとする様子が感じられたりして、ほのぼのとします。絵本そのものの配色もセンス良く、色合わせの参考にもなりそうです。
言葉の意味を考えるのではなく、ただ、オノマトペの響きと絵を、ひたすら味わっていただきたい一冊です!
様々な詩の紹介を通して、現代における言語芸術の可能性を追求する大学教授、金関寿夫さんと元永定正さんによる、おすすめのオノマトペ絵本です。初めて読んだ印象は、「オノマトペのシャワー」でした。
この絵本の中に出てくる言葉は、作者である金関寿夫さんが、ご自身でつくり出した言葉と、すでに様々な形で存在している言葉の響きを、金関さんが組み合わせることで作られました。
・アイヌの人びとの聞き取りによる、鳥のさえずる声(カニ ツンツン ビイ ツンツン…)
・北米インディアンの部族名(オノンダガ、チェロッキー シャイアン…)
・英語の幼児語(ピカブー)
・イタリアのアイスクリームの名称(スプモーニ トトーニ)
・モーツァルトの歌劇「魔笛」の鳥打ち男とその恋人(パパゲノ パパゲナ)
・邦楽で打楽器の拍をとる音(トッチン ツン トッチン ツン…)
このような絵本があるなんて、本当に絵本は奥が深いなと思います。一度そのまま読んでみて、あとがきを見た上でまた読んでみるのもおすすめです!
歌人であり作家でもあるひがしなおこさん、夫婦イラストユニットのはらぺこめがねさんによるオノマトペ絵本です。
すいかの「しましま しましま」、すいかを切ったら「すぱあん さくっ まっかっか」、バナナが皮をむけば「ふふふふふふふ ほほほほほ」構図もダイナミックで、オノマトペと共にこちらに迫ってくるような、いきいきとしたフルーツたちも楽しめます。
この絵本、フルーツたくさん使って、あるおいしいスイーツが出来上がる絵本なのです。途中見開きも使ってあり、出来上がったときは「わー、おいしそう!」となること間違いなしです。
「ふるふるフルーツ」を読むと、思わず果物を買いに走りたくなるほど、躍動感あふれる絵本になります。
お子さんといっしょに、めくりながら楽しんでくださいね!
おすすめのオノマトペ絵本「もけら もけら」「カニ ツンツン」「ふるふるフルーツ」3冊紹介しました。お子さんといっしょにオノマトペの響きを体感してみてくださいね!他にもオノマトペ絵本はたくさんありますので、皆さんも探していただけたらと思います!