最近話題のSDGs。「持続可能な開発目標」で、簡単に言うと「世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題などの課題を世界のみんなで2030年までに解決する」という計画目標です。
目標は17あり、さらに細かく分けると169もあります。
子供たちにも伝えていきたいですが、数が多すぎたり難しかったりでなかなか教えるのも大変。
そこで、イベントや街中での募金活動などで見かけることも多い様々な色のリボンマークから教えてみるのはいかがでしょう?
リボンマークは色によって込められた意味が違っており、子供たちに覚えておいてほしい人権問題などにもつながって行きます。
リボン・カラフルな色で子供たちにも受け入れやすいと思うので、SDGsの最初の一歩に良いのではないでしょうか。
国内で有名なリボン活動の中でも、子供たちに伝えやすそうなカラーを3色ご紹介します。
リボン活動の中でも1番見たとこがあるのはピンクリボンではないでしょうか。
ピンクリボンは「乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える」シンボルマークです。
1980年代にアメリカで始まり、今では世界にも広まっており世界共通のカラーです。
日本でも毎年10月にピンクリボンフェスティバルが開催されるなど、精力的に活動されています。
「乳がん」というと子供たちにはまだ馴染みが無くわかりにくいとは思いますが、ショッピングモールのトイレなどにピンクリボンのシールが貼られている箇所もあったりと目にはつきやすいと思うので、「これはなに?」と聞かれたときに教えておきたいマークです。
SDGsのイベントなどでも見ることができるのではないでしょうか。
イエローリボンは「障害のある人びとの社会参加を推進していくため」のシンボルマークです。
障害のある人びとが、自分らしく自立し、お仕事や生活ができるようにという気持ちが込められています。
SDGsのイベントやお祭りなどで障害者支援施設にて障害のある人びとが手作りしたクッキーやキーホルダーなどを見かけたことはありませんか?
そういった活動の場にもイエローリボンがところどころに貼られていたり、イエローリボンの缶バッチを付けていたりします。
最近ではEテレなどでも障害のある人びとにスポットを当てている番組があり、子供たちに分かりやすく説明してくれています。
パラリンピックを見ていろいろ質問を受けたママも少なくないのではないでしょうか。
幼稚園・保育園・小学校などでたくさんのお友達が増える時、「見える障害・見えない障害」があることも同時に少しずつ教えてあげたい大切な事ですね。
オレンジリボンは「児童虐待防止」のシンボルマークです。
平成17年に栃木県小山市で、幼い男の子の兄弟が虐待の末橋から川に落とされて亡くなるという痛ましい事件が起きました。
その事件がきっかけで栃木県小山市の「カンガルーOYAMA」という団体が立ち上がり、「子どもの虐待の現状を広く知らせ、子どもの虐待を防止し、虐待を受けた子どもが幸福になれるように」という気持ちを込めてオレンジリボンを作りました。
オレンジというカラーは「カンガルーOYAMA」の活動に協力したNPO法人「里親子支援のアン基金プロジェクト」によって、虐待を受け里親に養育が託されたことのある子供たちが決めた色です。
オレンジリボンの運動公式サイトでは、オレンジには明るさと暖かさが込められているとしています。
幼児虐待は遠いようで近い、大人も子供もよく知っておかないといけない大切な事。
SDGsの項目にある「平和と公平をすべての人に」にも関わっています。
同じ過ちを犯さない為にも、困った時に助けを求められるようにするためにも、親子でよく勉強して話し合ったりするのもいいのではないでしょうか。
・リボンもカラーも子供が受け入れやすいので伝えやすい
・国によって同じカラーでも意味が違うこともあります
・ホワイトリボンにはたくさんの意味が込められています