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遊びが子どもに与える効果について~折り紙・おにごっこ・おままごとから考える
子どもは遊びながら学び、育つ…といったことを聞きますが、具体的にどのようなことを学び、どのように育っていくのでしょうか。
今回は、折り紙・おにごっこ・おままごとの3つの遊びが子どもに与える効果について、考えたいと思います。
日本で古くから親しまれてきた折り紙を、例にあげてみましょう。
折り紙作品には、チューリップのような簡単なものから始まり、折りづる、紙ふうせん、立体的な動物など、難易度はさまざまです。
まず、角をきっちり合わせて折るのには集中力を必要とします。
また、細かい作業になりますので、手先が器用になる(巧緻性)効果があります。
さらに折り方の図通りに折るということは、平面的なものを立体的に仕上げていくイメージ力(空間把握能力)が求められます。
この空間把握能力は、子どもが成長する上で知的好奇心、自発性を養っていくためにも大切であり、さらにスポーツや算数の勉強、車などの運転にもかかわっていくといわれています。
折り紙は手軽に購入でき、外出先でも持ち運びが簡単ですので、ぜひ普段から「折り紙遊び」してみてくださいね!
おにごっこで、鬼になったとします。
鬼になったら、つかまえる子どもたちの位置を確認し、「ここから全速力で走ってつかまえられるか」「AさんをつかまえるふりをしながらBさんをターゲットにしよう」などといったことを考えます。
鬼もひたすら走り回ってばかりでは疲れるだけなので、どのようにしたら効率的につかまえられるのか、考えたり判断したりすることが求められます。
このように、位置を確認したり考えたりする際に、空間把握能力や判断力が鍛えられる効果があります。
またルールにもよりますが、鬼が増えてきたら仲間と協力してつかまえる作戦を立てるなど、友だち同士で助け合いながら目標達成(つかまえる)に向かってがんばります。
逆に逃げる側は逃げる側で、つかまらないように一致団結してあれこれ工夫をめぐらせます。
このような中で、子どもたちは社会性・協調性などを身につけていきます。
おにごっこは、時代を問わず永遠不滅の遊びといえるでしょう。
おままごと遊びの中で、「見立て遊び・ごっこ遊び」というものがあるかと思います。
「見立て遊び」というのは、空のコップを飲むしぐさをしたり、公園でどんぐりをごはん、葉っぱをお皿、枝を箸のかわりにしたりするようなことをいいます。
このとき子どもたちは、ものの形から他のものに「見立てて」想像しながら遊んでいます。
見立て遊びをすることで、子どもの想像力をのばす効果があるといわれているのです。
また、「Aちゃんは〇〇、Bちゃんは△△の役ね」といった風に、ヒーローと悪役、保護者と赤ちゃん役など役割を決めて遊ぶ「ごっこ遊び」も、子どもの想像力、発想力をのばす遊びといわれています。
遊びながら、いろいろな力を身につけていってほしいですね。
折り紙・おにごっこ・おままごとが子どもに与える効果について、取り上げてみました。
それぞれの遊びに親しみながら、お子さんが健やかに成長していってほしいと思います!