子どもの読み聞かせにと、なんとなく絵本を読んでいませんか?
この問いに「ドキッ」とされた方はぜひ!実は絵本はとても奥が深いもので、正しい楽しみ方を知れば読み聞かせがもっと面白くなりますよ。
表紙はただタイトルが書かれているわけではなく、物語のキーとなる場面が描かれています。子どもに読んであげる時には表紙の絵をじっくり楽しめるようしっかりタイトルを読み上げてあげましょう。
意識していないと通り過ぎてしまう表紙裏の見返しにも、子ども達の物語への期待を高める工夫がされています。イラストがなくても、色で物語の雰囲気を演出していることもありますよ。
内表紙のイラストは表紙とは違う場面を描いています。内容によっては、物語の1ページ目に代わる役目もあります。すでに物語は始まっているので、通り過ぎないようにもう一度タイトルを読んであげましょう。ここまでじっくり進めたらいよいよ本文です。場面の雰囲気を感じながらゆっくり読んであげてくださいね。
物語を読み終えたら「はい、おしまい!」ではなんだか寂しいですね。後ろ見返しは物語の余韻を楽しむページです。イラストや色からお話を振り返れますよ。
本を閉じたら裏表紙まで楽しみましょう。お話の続きが楽しめる工夫がされていますよ。本を広げると表表紙と合わさって物語の1場面を描いていることもあります。読み終わってから広げて気付くと嬉しい発見があるかもしれませんね。
裏表紙まで楽しんだらもう一度表表紙にかえってタイトルを読んであげましょう。読む前とは違った印象を受けることもあります。
絵本は短い1冊の中に最大限に物語を楽しめる工夫がたくさん隠れています。読み聞かせを通して、子どもと一緒に絵本の世界を楽しんでみてくださいね。