18Dec
虐待という言葉は誰もが知っている言葉だと思います。しかし、「マルトリートメント」はご存知でしょうか?大人の対応で、子どもが知らず知らずの内に傷ついている可能性があります。今回は実例と共に、マルトリートメントとは何かをお伝えします。
マルトリートメントとは?
マル(悪い)と、トリートメント(人に対する扱い方)と訳され、「不適切な療育」となります。子どもに対して暴言を吐いたり、夫婦喧嘩で配偶者をののしったり、ながら育児で子どもの相手をしない行為が「マルトリートメント」の代表例です。子育てに一生懸命なあまり、子どもに対して期待を持ち、激しい言葉でガミガミ言うこともあるでしょう。しかし、受けたストレスによって子どもの脳が委縮し、心と脳が傷ついている可能性があります。
私のマルトリートメント
3歳児の娘をしつけようとガミガミ言う毎日。あとで振り返るとこの行為はマルトリートメントだと気が付きました。その例を紹介いたします。
・お手伝いを失敗した娘に対して「もう、触らないで!」と突き放す
・パパのことを「早く動いて!バカ!」とののしる
・泣いている娘に対して「泣かない!うるさい!」と大声で言う
・「なんでできないの?」と否定的な言葉
・予定より早くお昼寝から起きてきた娘を無視する行為
・娘の顔を見ずに曖昧に返事する行為
忙しい時や気持ちに余裕が無い時は、感情に任せてひどい言葉を言ってしまう時がありました。母親も人間だからカッとなってしまうことはある!だけど、「これはマルトリートメントだ」と気付けたことで、回数も減ることができました。
マルトリートメントを減らす改善策
無意識の内に子どもを傷つけているかもしれない。そう気付けただけでマルトリートメントは減らせます。その他、年齢ごとの発達段階を理解し、子どもに対して期待しすぎないこと。子どものことを「すごいね!」「頑張ったね!」と褒めたり、たとえ失敗してもお手伝いをしてくれたら「ありがとう!」と感謝の気持ちを言うことが、マルトリートメントを減らすポイントです。親が変われば子どもの問題行動は減ります。子どものことを温かい目で見れるよう、忙しい時間を見直し、日々のストレスは少しづつ解消していきましょう!