6Feb
毎朝のやり取りや子どもとのお出かけ、宿題を待っている時など「急ぎなさい!まだなの?」と、のんびりしている我が子にイライラなんてこと、よくありますよね。今回はそんな子どもと一緒に考える時間についてお伝えします。
時間の感じ方の違いを体感させよう
子どもにいくら「急ぎなさい」と言っても急ぐ様子がないのは実は本人がそんなに時間をかけているという実感がないからかもしれません。まずは、同じ時間でもしていること、置かれている立場、状況で時間の感じ方が違うことを体感してもらいましょう。まず、タイマーを一分にセットして、静かに一分が経つのを待ってもらいましょう。次に同じようにタイマーを一分セットして宿題などの急いでほしいのに時間がかかる作業をしてもらいましょう。
そして一分立った時それぞれの時間のたち方をどう感じたか話してもらいましょう。そしてもう一つ最後に同じように一分タイマーをセットし、アニメやゲームなどいつもダラダラと続けてしまいがちな、楽しいと感じることをやってもらい、一分立った時に体感した時間をどう感じたか聞いてください。
感想を聞いて時間について話しましょう
はじめの、ただ静かに一分を待つというのは結構長く感じるものだと思います。そのうえで同じように宿題などの早く終わらせてほしい普段の作業をやってもらい感想を聞くことで感じ方の違いに気付いてもらいましょう。
例えば宿題をやってもらった場合でも「宿題をしている一分はすごく長く感じた。」という子どももいれば「宿題を始めたばかりで少ししか進んでいないのにもう一分が経ってしまっていた」等いろんな感想が出てくると思います。
前者であれば「じゃあ、長く感じてしまう宿題を少しでも早く終わらせて楽しい時間を長く楽しもう!」後者であれば「ね、思っているよりも時間っていうのはどんどん過ぎて行くんだよ!遊ぶ時間が無くなってしまわないように早く宿題が終わるとたくさん遊ぶ時間が増えるね!」などの声掛けを子どもの感想に合わせて時間がどういうものか、早くすることで子どもにとってどんな良いことがあるのかを分かりやすく伝えてあげてください。
時間の視覚化
砂時計のように時間が進んでいる(減っている)のが目で見てわかるようなタイマーを、アプリやYouTubeなどで用意して、準備や宿題、ゲーム等の遊んでいる時にどのくらいの時間が過ぎて行っているのかを分かりやすく視覚化することで時間を意識しやすくしてあげましょう。
また、時間を視覚化することによってただ焦らせるのではなく「この時間内にできたらミッションクリアだよ!」といった具合にゲーム感覚で楽しむのも効果的です。
注意しなくてはいけない点は砂時計などによって視覚化することにより、子どものタイプによっては時間の経過とともに減っていく視覚化された時間自体に興味をもち、ずっと砂時計を眺めているなんてこともあり得ますので、タイプを見極めつつ試してみていただければと思います。