ホーム >
育児 >
なぜわが子は毛布を手放さないのか?
「家のどこにいても毛布を手放そうとしない」
「外出する時も毛布を持っていこうとする」
このような毛布(タオルやぬいぐるみなど)を離さない行為は、1~5歳の子どもによく見られます。
ではなぜ、このような行為をするのか説明したいと思います。
上述した毛布やタオル、ぬいぐるみなどの柔らかい物を心理学では「移行対象」と呼びます。
人は柔らかい物に触れていると、安心感を得られます。
この時期の子どもは不安感が強いので、移行対象を手にしてないと不安に押しつぶされてしまうのです。
柔らかい感覚というのは、母親の胸に抱かれた時の感覚と似ています。
「母親の胸に抱かれた時の感覚」というのは、自分が100%守られている最高の安心感を与えてくれる感覚です。
なので、私たちは柔らかい物に触れると安心感を抱くのです。
上述したように、この時期の子どもは不安感が強いです。
その理由は、
「しつけが始まるなど、以前ほど親が自分にかまってくれないことからくる不安」
「保育園や幼稚園に通うことで、これまでとは違う環境にさらされるという不安」
などがあります。
これらの不安に耐え抜くため、移行対象に触れて心のバランスを保とうとするのです。
無理に引き離そうとせず、もし、お子さんが移行対象に触れていたら、「大丈夫だよ」と優しく微笑みかけてあげてください。
そうすれば、移行対象に頼らなくても大丈夫な心を手に入れられるでしょう。
ただ、ぬいぐるみ等を肌身離さず持ってる姿も愛らしく、小さい頃だけしか見れない姿なので、貴重な日々として思い出になることでしょう。