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生きる力にもつながる子どもの「お片付け」、何歳からスタートするのがいい?
おもちゃや身の回りのものをお片付けすることは、生活に必要なスキルだけでなく、子どもが自分で物事を選択し、行動する「生きる力」にもつながります。ただ、何歳からどうやって教えていったらよいのでしょうか?
この記事では、子どものお片付けにどのようなメリットがあるかということと、何歳からどのようにお片付けの方法を子どもに伝えた方がよいのか、といったことをお伝えします!
子どもにお片付けを教えることは、選ぶ力を育むことにつながります。お片付けは「目の前のものをえらび、それぞれの場所におさめる」といった行動です。この行為が習慣化されることで、私たちが触れる膨大な量の情報から必要なものを選び、どう生きていくかという選択をする力になり、子どもが自分で考え行動する力につながります。
片付けとは、身の回りのものや住環境を整える、といったことだけでなく、子どもの脳や心、生きる力を育むスキルとなるのです。
子どもにお片付けを教えるスタートは2~3歳ごろ、「おもちゃを持って歩く」ようになってからがよいそうです。どうして2歳以降かというと、2歳までは脳の「前頭前野」という部分が未発達で、自分のやりたいという欲求をおさえる力より、あそびたい!という本能の方が強いので、お片付けすることがなかなか難しいからです。
お片付けの教え方としては、大人がいっしょに片付けながらやり方を伝えるのが必要になります。具体的には、「このお人形のおうちはここだよ」「この赤い車は、こっちの箱に片付けようね」と、「何をどこに片付けるのか」を明確にし、動作を伝えることが大切です。この動作を繰り返し教えていくことで、子どもはお片付けというものが何なのかを理解していきます。
お片付けするときのポイントは、
・どこに何を片付けたらよいか、できるだけ子どもが分かりやすいように(写真を箱に貼ったり、シールで目印をつけたりする。子どもが混乱しないように、1カ所に入れたり置いたりするおもちゃの種類は少なめに)
・次の遊びに夢中になり、お片付けできないときは、子どもの集中が切れるタイミングを狙ってお片付けに誘ってみる
・3歳頃までは、大人が「片付けて!」というより、大人自身が片付ける姿を積極的に子どもに見せる
・子どもがお片付けできたときには「じぶんでできたね!」「ちゃんとお片付けできたね!」などとほめる
などといったことです。すぐにはできなくても、そのうちにだんだんできるようになっていきます。決して無理強いはせず、子どものペースで、できるときに気長に楽しくやれたらいいですね!
生きる力を育む子どもの「お片付け」、始めるのに適した年齢と、具体的な方法について解説しました。子どもの様子を見ながら、少しずつお片付けをいっしょにしていけたらいいですね!