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将来を生き抜く力を!子どもの非認知能力を伸ばす、おうちでの取り組み
子どもの「非認知能力」を育てることが、将来を生き抜く力になると最近注目されていますね。学校のテストのように点数などで測れる認知能力に対して、IQなどで測れない心の働きや感情といった分野の能力のことを「非認知能力」といいます。
この記事では、非認知能力とはどのような力なのかといったところから、おうちで非認知能力を伸ばす取り組みについてお伝えします。特別なことは本当に必要がなく、「これ、普段からやってた!」ということもあると思うので、ぜひご覧ください!
非認知能力について具体的にいうと、ものごとに対する意欲や人との協調性、粘り強さや忍耐力、計画性や自制心、創造性やコミュニケーション能力といった、数値などで測定できない個人的な性質・特性などによる能力のことを指します。社会情緒的スキルともいいますね。
非認知能力は大きく分けて「自分をまるごと受け入れ肯定する自己肯定感」「高い意欲を持って集中して取り組む力」「自分の感情をコントロールする力」「コミュニケーション能力」の4つの力に分類されます。
それでは、非認知能力を伸ばすために、おうちでどのような取り組みをしたらよいのか、4つ紹介したいと思います!
①とことん好きなことをやる
好きなものに熱中できることは、非認知能力を伸ばす力になります。子どもの興味対象はそれぞれ違うと思いますが、自分の好きなことに関しては、ものすごい意欲や意思を持って取り組め、その中から新たなひらめきや発見等も生まれることでしょう。また、好きなことだとあきらめずに最後までやりきることもできます。自分の好きな分野から得た知識はまさに「主体的な学び」となり、将来を生き抜く力にもつながると思います。
ここで「お片付け」の問題が出てきます。作成途中のもの、取り組み途中のものをご飯や就寝前などに片付けるという行為が、子育てのしつけの上で必要といった意見もあれば、子どもの「やりたい!」を中断させてしまうものになってしまうといった意見もあります。難しいところですが、例えば何かボックスに入れておいてまた続きをやる、このスペースは片付けなくていいので好きなことしていいよ!といった場所を作る、時間で区切るのではなくそのものが完成するまでは止めない(おもちゃでいうと積み木やプラレール、ごっこ遊びの情景、または図書館で借りた図鑑やパソコンでの調べ物)、どうしても片付けないといけないものは写真を撮って見返す、プリントアウトしておくなど、子どもに寄り添ったサポートができたらいいなと思います。
②おうちでのお手伝いをする
おうちでのお手伝いを子どもがすることで、非認知能力が伸ばせるといわれています。まずは、簡単なお手伝いから初めることで、「できた!」という達成感を味わうことができ、保護者から「ありがとう!助かったよ!」と感謝されることで「自分は役に立った」という自己肯定感を感じられます。達成感と、自己肯定感は非認知能力に欠かせない要素となります。
次に、慣れてきたらできる範囲で一連の作業を任せてみましょう。料理づくりでいうと、食材の買い出しから下処理、調理と片付けですね。ゴミステーションのゴミ出しでいえば、家中のゴミ箱を集めて回り、場合によっては分別もしながら、ゴミ袋にまとめて出し、ゴミ箱に新しいゴミ袋をセットするところまででしょうか。その際、子どもが自ら考えながらお手伝いすることで、非認知能力を育てる力につながります。大人は全てを教えるのではなく、できるだけ見守るというスタンスが大切かなと思います。
③自己肯定感を高める
「ありのままの自分でよい」「良いところも悪いところも含め、全てを肯定し受け入れる」と思える自己肯定感も、非認知能力を伸ばす要素となります。子どもにとって一番身近な存在である保護者が、子どものことをありのまま受け止め、肯定してあげましょう。特に幼児期において、子どもが自分の全てを受け止めてもらえることで心に安心感が得られ、自分に自信を持つことができます。
また、子どもは日々の生活の中でいろいろな経験をし、時には失敗もすることもありますが、結果よりもまずはそこへ向かうまでの過程を褒めてあげるのが重要です。そうすることで、子どもは自分のことをきちんと見てくれているのだと感じます。
非認知能力のひとつとして感情のコントロールもありますが、この自己肯定感をつけることで子ども自身の感情も安定し、情緒を安定させることにつながります。
さらに大切なのが、保護者である私たち自身も、自己肯定感を高めることかなと思います。子どもは周りを本当によく見ています。私たち保護者がまずは自分自身を否定せず、ありのままに受け入れ、おおらかにいることで、子どもにもその思いが伝わり、のびのびと自分のことを表現しやすくなるのではないかと思います!
④自然遊びをする
山や海、キャンプなどの自然の中での遊びが創造性を生み、非認知能力を伸ばすといわれています。公園などの設定された環境や、普段生活している日常と違い、「過度に足りない環境」であるため、子どもたちが自ら遊びを生み出しながら想像力豊かに遊ぶことができるからです。
子どもたちは遊びの天才です。おもちゃなどなくても、身の回りのものをすぐに遊びの道具にして色々と遊び出すのには、本当に目を見張りますね。大人もまた、きれいな空気の中で日常から離れた活動をすることで、心身ともにリラックスできるでしょう。キャンプなどの場合は、お手伝いのよい機会にもなりますね!
家族で休日等に出かけるのもよいですし、子ども向けの自然教室やキャンプなどに家族で参加したり、子どもだけのイベントに申し込んでみたりと、色々やり方もあると思いますので、ぜひ自然遊びの機会を持ってもらえたらなと思います。
今話題の、非認知能力とはどのような力のことをいうのかといったお話と、おうちで子どもの非認知能力を伸ばせる取り組みについて4つ紹介しました。好きなことに熱中したり、おうちでのお手伝いをしたり、ありのままの自己肯定感を高めたり、自然遊びをすることなど、とても身近な取り組みばかりですので、ぜひ参考にしていただけたらなと思います!