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コロナ禍でも体力低下させたくない!外遊びのメリットについて

  • 2022

子どもの体力低下について、以前から問題視されていますね。特に最近では、コロナ禍という状況が子どもの体力低下に大きく関係しているようです。今回は、データから子どもの体力低下について見てみることと、体力低下を防ぐ外遊びのメリットというテーマについて書かせて頂きます!

データから見てみる、子どもの体力低下

2021年度にスポーツ庁により公表された「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」のデータによると、前回調査の2019年に比べて持久力・反復横跳びを含めた実技の8種目の点数、回数やタイムなどの結果が低下しており、体力の合計点も男女ともに大きく低下しています。この調査は国公立・私立の小学校5年生、中学校2年生の約200万人を対象に、2021年4月から7月にかけて行われました。種目は「握力・上体起こし・長座体前屈・反復横跳び・50メートル走・持久走(シャトルラン)・立ち幅跳び・ソフトボールまたはハンドボール投げ」の8種目です。この調査は、2011年東日本大震災の2011年、2020年はコロナ禍により調査がされていません。

2008年から、小学校・中学校ともに体力合計点の推移を見てみると、男女・学年別に上昇低下のばらつきはあるものの、全体的に2018年までを見ると上昇傾向にありました。ただコロナ禍に入った19年度と21年度は大きく数値が低下しているのが気になります。

コロナ禍で学校や幼稚園・保育園などの活動も制限されたことが多く、また自粛などの影響でおうち時間が増えたことで運動不足になり、体力低下につながっているものだと思われます。

体力低下を防ごう!外遊びのメリットを知る

屋外での外遊びは感染リスクも低く、コロナ禍の中でも取り入れやすい遊びになります。体力低下を防ぐためにも、できる限りお子さんには外遊びしてほしいですよね。コロナ以前からも、外遊びは子どもにとってもメリットがたくさんあるといわれてきました。具体的にどのようなメリットがあるかみてみましょう!

①太陽光を浴びることにより、ビタミンDの形成

日光を浴びることで、ビタミンDが体内で生成されます。ビタミンDは、骨を強くしてくれる働きや、筋力維持に欠かせないといわれている栄養素になります。日光は積極的に浴びたいところですね。また、防犯上や紫外線対策、朝決まった時間まで寝たいといった理由で遮光カーテンが人気ですが、私個人的な考えとしては、遮光カーテンは必要な時には使い、できれば開けて日光を部屋の中に取り込んで欲しいなと思います。

②学力の向上

ご存知の方も多いと思いますが、お茶の水女子大学の内田伸子名誉教授らの研究によると、難関大学に合格するといった経験のある人は、小学校入学前に思い切り遊んだり、好きなことにのめりこんで遊んだりしていた割合が高いという調査結果があります(もちろんそれが全てではありませんが)。遊びのなかで様々な力を身につけることが、本人のその後の学習意欲を生むとされています。外遊びが体力向上だけでなく、学力の向上にも関連しているということは興味深いです。受験のための勉強に限らず、自ら自分で考え、学び、人生を切り開いていく力は一生必要ですよね。

③コミュニケーション能力の向上

おにごっこやかくれんぼ、公園での遊具や砂場遊びなど、集団での子どもの外遊びには、子どもの体力向上だけでなく、コミュニケーション能力の向上のメリットもあります。砂場遊びについては、基本的に一人遊びするお子さんだったとしても、砂場道具を使いたいといったことや、作った作品に興味をもつなどといったことで他のお子さんとの接点も生まれるでしょう。楽しいことばかりではなく、嫌なこともあるかもしれません。このような関わりを通して、子どもたちは人との付き合い方を学んでいきます。外遊びはぜひさせてあげたいですね。

④想像力がつく

外遊びは自然のなかにあるものを工夫して遊んだり、色々なものにみたてて遊んだりすることが多いですね。このような遊びの中で、子どもたちの想像力が育まれるといわれています。一人遊びもひたすら自分の好きな遊びができて楽しいですが、お友だちといっしょに遊ぶことで、子ども同士のやりとりの中で遊びが発展していき、アイデアやひらめきなど、よいメリットがたくさんあるので、すすんで色々なお友だちと遊んで欲しいなと思います。

⑤ストレス軽減

コロラド大学の研究チームによる調査「緑豊かな遊び場での遊びが子どもに与える影響」によると、自然の豊かな場所で遊んでいる子どもは、そうでない子どもに比べて、ストレスレベルが圧倒的に低いことが分かりました。日々生活する環境から離れることで気持ちのリセットになり、ストレス軽減に緑豊かな外遊びが一役買っているとのことです。緑豊かな環境ばかりではないかもしれませんが、住宅街の中にも緑はありますし、道ばたでも楽しい発見はあります!保護者の方も家に帰れば色々とやることもあるでしょうし、お子さんといっしょに外遊びして気分転換しましょう。

⑥寝つきが良くなる

外遊びで太陽光を日中に浴びることで、夜に作られるメラトニンというホルモンの生成が促進されます。このメラトニンは、眠気を誘発するだけでなく、自律神経を調整する機能もあるため、規則正しい生活リズムにも大切な役割を担っています。お子さんの体力向上だけでなく、スムーズな寝つき、より良い生活リズムづくりのために外遊びはおすすめです!

近所の散歩や公園、動物園やアスレチックなどのレジャー施設、キャンプ場や、その他方法はたくさんあると思うので、お子さんのために(自分のリフレッシュのためにも)外遊びの割合をぜひ増やしてみてくださいね!

まとめ

コロナ禍での子どもの体力低下の事実についてと、体力低下を防ぐための外遊びのメリットについてお伝えしました。これから過ごしやすい季節にもなりますので、さまざまなメリットのある外遊びをたくさんしてほしいなと思います!

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