絵本というと、絵と文字があり、読み聞かせをするといったものがほとんどですが、中には字のない絵本もあります。
今回、字のないおすすめ絵本4冊を集めてみました。お子さんと想像力を働かせながら、絵本に触れてみましょう!
1冊目は、イエラ・マリさんの名作「あかい ふうせん」です。ご存知の方も多いのではないでしょうか。
チューインガムのように赤い「ふうせん」をふくらまし、どんどん大きくなって、飛んで行って、色々なものに変わっていきます。
とても絵がシンプルで分かりやすいので、小さいお子さんにもおすすめです。また、イエラ・マリさんは、絵本作家であると共にグラフィックデザイナーでもあります。美的センスが随所に感じられる「あかい ふうせん」ぜひ目を通してみて下さいね!
「ロージーのおさんぽ」で知られるパット・ハッチンス作の、字のない絵本です。木でできた人形、色々な形の積み木が登場します。積み木が、ページをめくるたびに、おうち、消防車、船…という風に変わっていきます。
しかもただ変わっていくのではなく、
「あ、火事だ!」
「火を消さなきゃ」
「お船になった」
「陸に着いた」
というように、一連の流れがあり、お話になっていますよ。次はどうなるんだろう?と続きが早く見たくなる、おすすめの一冊ですね!
1982年発刊、トミー・デ・パオラさん作です。狩人と動物たちの、静かだけどとても心温まる絵本です。狩人は動物たちを狩りに森へでかけますが、なかなかうまくいきません。しょんぼりしてうたたねしてしまい、そのうち日が暮れて、焦る狩人に動物たちは…
彩色切り抜き絵にインスパイアされてできたこの本は、見た目平面的ではありますが、とても色合いや構図の見せ方にこだわっているなと感じさせられます。その横向きで平面的な構図は、古代文明の絵柄をも連想させます。
最後の結末が、とても胸に響きました!図書館で借りられると思いますので、ぜひ探してみて下さいね。
図書館の検索機で見つけた絵本です。3コマか、4コマくらいのボリュームで、いくつかの「字のないおはなし」が収録されています。全8巻あるうちの、1巻を借りてみました。「ひとつめのおはなしなあに?」「つぎのおはなしなあに?」といった補足は、なされています。
絵を見ることで、ストーリーや登場人物の気持ちも想像していきます。絵を見て想像しながら、あれこれお話したり、ブタさんどんな気持ちだったのかな?というお話をお子さんとやりとりするのがおすすめですね。絵本というひとつのツールを使って、お子さんとコミュニケーションしていただけたらなと思います!
今回、字のない絵本おすすめ4冊を紹介しました。字のない絵本で、想像力を働かせながら絵本に親しんでみて下さいね!また、色々な装丁の絵本に触れることで、お子さんの感性を育てることにもつながると思います!