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まんまーれ

親子で歌おう!歌いつぎたい日本の童謡「海」

  • 2020

そろそろ夏の足音が聞こえてくる、今日この頃。夏といえば、やっぱり海ですよね!ということで、今回はお子さんと一緒に歌える童謡の中から、「海」を紹介します。

昭和16年に発表された楽曲でですから、実に70年以上もの長い間親しまれてきた名曲です。とてもわかりやすい言葉で歌詞が作られているため、子供たちにもとても覚えやすい曲ですね!

「海」とは


「海」とは林柳波作詞、井上武士作曲による日本の童謡で、「日本の歌百選」にも選ばれています。

井上武士は「チューリップ」など、さまざまな童謡の作曲で知られています。

歌詞紹介


「海」作詞:林柳波 作曲:井上武士

海は広いな 大きいな
月がのぼるし 日が沈む

海は大波 青い波
ゆれてどこまで続くやら

海にお舟を浮かばして
行ってみたいな よその国

※科昭和55年の歌詞改定後は「海にお船をうかばせて」ですが、発表当時の「海にお舟を浮かばして」で表記いたしました。

歌詞紹介について、以下のサイトを参考にさせて頂きました。

池田小百合 なっとく童謡・唱歌 「うみ」

どこまでも果てなのない広大な海を、平易な言葉で表現したシンプル歌詞が、かえって海の雄大さを引き立てているように感じられます。シンプルな言葉が選ばれているだけでなく、韻を踏んだ歌詞はリズム感が良く、子供たちでもとても覚えやすい歌詞ですね。

曲が作られた昭和16年は、太平洋戦争が勃発した年でした。軍国教育が徹底されていく中で、国語教科書などは、軍事色が色濃くなっていたそうです。

そんな中で発表されたこの曲は、軍事色を感じさせない、自然の雄大さや美しさが歌われています。これは、国民学校芸能科音楽教科書編纂委員であった林柳波が、苦心して作詞をし、検定を通したからだそうです。

当時の検定を通すためには、歌詞に軍事教育的な内容を盛り込まなければなりません。しかし、林柳波には「子供たちに優しい歌を届けたい」という思いがあったのでしょう。3番の歌詞を工夫することによって、何とか検定を通したのですね。「海にお舟を浮かばして」という一節に、違和感があるのはこのためでしょう。

当時の林柳波が何を思ったかは定かではありませんが、長く日本で歌い継がれてきた理由は、わかりやすくやさしい言葉で、自然の雄大さを表現したからにほかなりません。時代によって、歌の解釈は変わっていくものだと思いますが、本質にある普遍的な美しさが変わらないからこそでしょう。

平和な時代に感謝しながら、この歌で海の美しさを満喫してくださいね!

親子で歌いつごう 日本の歌百選

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