16Sep
新生児の赤ちゃんにあらわれる黄疸を「新生児黄疸」といいます。「新生児黄疸」とは深刻な病気なのでしょうか。また、どうして起こるのでしょうか。「新生児黄疸」について解説します。
新生児黄疸は、新生児の90%に見られるもの
黄疸とは、白目や皮膚などが黄色のように見える症状のことをいいます。これは、血液中のビリルビンと呼ばれる物質が増えることで起こるものです。新生児の赤ちゃんに見られる黄疸は「新生児黄疸」といいますが、決して珍しい症状ではなく、生理的黄疸について新生児の約90%に見られるといわれているので、深刻に考える必要はありません。通常であれば4~5日目にピークを迎えた後、7日目以降に自然と消えていきますが、もしも自然に治癒しない場合は治療が必要になります。
新生児黄疸の種類と対応について
新生児黄疸には、生理的黄疸、母乳時黄疸、血液型不適合による黄疸があります。生理的黄疸は先ほどお話した通り多くの赤ちゃんに見られるものであり、特に心配する必要はありません。母乳性黄疸は母乳を中止すれば黄疸が改善すると言われていますが、基本的に母乳は中止する必要はないとされています。血液型不適合による黄疸の場合は、重症になれば輸血によって体内の血液を入れ替えることもあります。医師の指示に従いましょう。
新生児黄疸の治療とは
新生児黄疸の使用には、光線療法と交換輸血が行われます。光線療法とは、ある波長の光を赤ちゃんに当てることで、血液中のビリルビンの濃度を下げる治療法です。赤ちゃんは青白色の光を浴びることになります。基本的には安全とされている治療法なので、安心してください。また、交換輸血は、先ほどお話したように、赤ちゃんの血液を入れ替える治療法です。