23Jul
息子が4歳、娘が1歳の時に私の祖母が亡くなりました。パパは抜けられない仕事が入っていた為、私と子ども2人のみでの参列となりました。育児をはじめてから初めてのお葬式ということで戸惑う点なども多かった為、書き出してみました。
そもそも、帰省することそのものが大変
子どもが2人になってからは、私一人で子ども2人を連れての帰省をしたことがありませんでした。お葬式の式場は北関東。東京駅から新幹線で1時間ほど移動した後に電車で20分程のところにあります。しかも東京のように電車の本数も多くありません。電車での移動は断念し、新幹線到着駅から母の車に乗って移動させてもらうよう交渉しました。
また、新幹線での帰省も数回しか経験していなかった為、チケットをとることも慣れていない状況でした。東京に出てくる機会も多い、地元の友達に連絡し子どもがいることを前提に、どの新幹線のどの車両に乗ると良いか?などのアドバイスをもらいました。1月ということで感染症も流行っていた為ゴミゴミした東京駅に子どもを連れて行くことにも抵抗があった為、あえて大宮駅から乗車することにしました。
服装はどうしたら?
子ども服に関しては毎シーズン、あえて落ち着いたかための印象の服を上下一着は購入するようにしていた為、あわてずにすみました。(家族葬だった為「孫たちは、完全なるお葬式用の服ではなくて大丈夫だから」というはなしは母からありました。無印用品で販売されている服などは、きっちりとしていなくてもよければこういった時でも着せることができるものがあります。)私自身は娘を抱っこ紐でだっこしている状況でしたし、かつ授乳中でした。家族にことわりを入れた上での上、お葬式の際も着ることができる黒のスーツに、ヒールが高くはない黒い靴で参列しました。いざという時、さっと別室で授乳できるよう、授乳ケープももちろん持参しました。
荷物は送っておくのがベスト
子ども2人を連れて大荷物を持って帰省・・・というのはきつかった為、事前に相談し宅急便で送れるものは送りました。ただし、スケジュール的に余裕があった関係でおくることができましたが、スケジュールによっては難しかったかもしれません。母が私に、祖母が危篤状態である連絡をしてくれた際、いざという時のために荷物をまとめておいた方がよいかもしれないと教えてくれました。郵送の手配もすぐにできるよう、準備しておいたことが結果的には負担を減らすことにつながりました。。
お葬式の際の、乳幼児の食事は?
1歳の娘にはあえてベビーフードも食べさせていたのでいざという時のために買いだめしておいたベビーフードとあかちゃん用麦茶などを郵送し、なんとか乗り切ることができました。さすがにこういった時は、乳幼児の食事をてづくりすることは難しいです。子どもたちにはお菓子などは状況にあわせて、あたえていました。
子どもたちへの伝え方
亡くなる半年前に、今会わせておいた方が良い気がした為、寝たきりの祖母の顔を見に行きました。その為、祖母の存在は理解していました。(とはいえ、「ひいばあば」という言葉の意味を息子は理解はしていませんでした。「ママのばあば」「ばあばのママ」といっても「よくわかんない!」と言われました。)祖母がなくなったことを子どもたちにどう伝えるべきか悩みました。「もう会えなくなってしまうから、今日はバイバイしに行くんだよ。会えるのは最後だからね。」と伝えていた為、祖母の顔をみるたびに手をふってさよならしていました。葬儀を担当してくれたお坊さんにもきいてみましたが「その伝え方で良いと思います。お空に行くんだよ。会えなくなってもお空から見ていてくれるからね。」と言われました。
ちなみに、お葬式が終わってから10日後ぐらいにEテレで偶然にも「ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃん」についてのおはなしをしている番組をみて「あれ?この間、ばいばいしたのは、ひいおばあちゃん?ひいおばあちゃん、わかったよ~」と言っていました。わからないながらも、「ひいばあば・ひいばあば」とお葬式の際に伝えていたことが結果的にはよかったようです。
お葬式中の子どもたちの様子
息子は私の母のとなりに座り、じっと参加していることができました。娘はお葬式がはじまった途端に泣き出してしまいましたが開始前から「お葬式中は泣いてしまっても大丈夫な場だからね。(悲しいからみんな泣いているから)」と担当者の方に娘が言われてたいので、私自身も気持ち的にはそこまでの負担にはなりませんでした。式場の端の席に座らせてもらい、いざとなったら一時退席させてもらう予定でしたが、私がたちあがり、だっこしてトントンしてあげているうちに泣きやみました。
勉強の意味で「家族葬セミナー」にも参加
祖母のお葬式をどう進めてよいかわからないといいながら母やおじがバタバタとしているのを目の当たりにしました。私にとっての両家の祖父・祖母が亡くなり、ある意味世代がかわったタイミングでもありました。数十年も先であってほしいものの今度は私自身が喪主をする番になります。かつ、主人は本家の長男。こういった時に慌てないためにも、みんな元気でいるうちに知識だけでも身に着けておこうと思い、コープ主催の公益社上板橋会館で行われた「家族葬セミナー」に参加しました。お葬式の種類や、一連の流れ、費用の説明も受けた上で、実際にセレモニーホールの見学もさせてもらいました。都内の式場の地図をいただいたり、エンディングノートも実際にいただきました。縁起でもないから・・・と目を背けてきた部分ではありましたが、勇気を出して参加したことにより、多くの知識を得ることができましたし、いざという時の心づもりもできました。