15Sep
国が進めている子育て支援政策の一つとして認定子ども園への移行があります。一体幼稚園や保育園とは何が違うのかご存知でしょうか?これまで幼稚園か保育園かの選択は、単純に母親が働いているなど保育の必要性があるかどうかが基準でしたが、子ども園の登場でどう変わったのでしょうか。知っておいて損はない「子ども園」について簡単にまとめましたので、勉強しておきましょう。
子ども園ってどんな場所?
ずばり子ども園とは「幼稚園と保育園どちらの機能も持ち合わせた場所」と言えるでしょう。保育園のように長時間保育を受けることができ、幼稚園のように集団生活をはじめとする幼児教育を受けることができるのです。そして、保育園と大きく違う所は、母親が働いているかどうかが関係ないということです。みな等しく小学校への準備として幼児教育を受けられるメリットがあります。誰でも預けられることが前提ですが、もちろん園によって定員があります。長時間保育を希望する場合は、保育園同様に優先順位があるので気を付けましょう。
〇号認定って何?
子ども園の入園を検討する際に耳にするのが、1号~3号まである「〇号認定」という言葉です。これを簡単に説明すると、1号認定は「保育の必要がない標準時間の子ども」2号認定は「保育の必要がある3~5歳の子ども」3号認定は「保育の必要がある0~2歳の子ども」となっています。
園によって預かり時間は違いますが、例を挙げると同じ子ども園に通っている子どもでも、9時~14時まで利用の1号認定の子どもと、8時~18時まで利用の2号認定の子どもがいるということになります。この差は「保育の必要性」で、親の就労などが理由になっています。
利用料金はどうなる?
保育園に入れるか、2号または3号認定として子ども園に入れるか悩んだ際に気になるのは利用料金の差ですよね。認可保育所と認定子ども園の利用料金は保護者の所得税額、つまり収入に応じて決定されます。そのため基本的にはどちらを利用した場合でも同じ保育料となります。差が出るとしたら園によって異なる通園バスや教材費などになるでしょう。
また、幼稚園と1号認定で子ども園に入れるかを悩んでいる場合、私立の幼稚園では幼稚園での料金の設定があるのに対し、子ども園は保護者の所得税で決定するので、利用料金は異なります。どちらがお得かは一概には言えませんので、市町村の窓口で調べてみるといいでしょう。
子ども園のメリットは転園させる必要がないこと
保育と幼児教育の機能を併せ持つことが特徴である子ども園ですが、保護者から見た大きなメリットの一つに、「転園の必要がなくなる」ということが挙げられます。これまで入園時には専業主婦だったため幼稚園を選択したお母さんが仕事を始めようとすると、保育園に転園する必要がありました。子ども園であれば、1号認定から2号認定への変更の申し出が可能なので、お友達と離れて転園させる必要がなくなります。子どもも保護者も安心して通うことができますよね。
まとめ