「過剰歯」や「歯牙腫」という言葉を聞いたことがありますか?
息子は乳幼児の頃、局所麻酔で過剰歯の抜歯も行いましたが、今回、全身麻酔で歯牙腫の手術を受けました。
「過剰歯」も「歯牙腫」も、決して珍しいはなしではない為、同じケースの手術を今後受けるお子さんのためにも、今回の経緯などをお伝えします。
息子娘私の3人は3ヶ月毎に歯医者に通い、検診とクリーニングをしてもらっています。
6歳になったばかりの秋に、検診の日の朝、息子が「さっき、おもちゃに歯をぶつけちゃって、なんだか歯が痛い。」と言い出した為「ちょうど、今日歯医者さん行くから、先生に、それ言ってみなー。」と伝えました。
実際に歯医者に行って、息子が診察室によばれ、診察台の上でそのはなしを自分でできたようで、先生がレントゲンをとってくれました。
すると、先生からこんなはなしが・・・。
「ぶつけた歯は別に問題はないのですが・・・どうやら今度は永久歯の過剰歯が右上前歯とのところにありそうなのがわかりました。。。」と言われました。
息子は、1歳の時にも右上犬歯のところに乳歯の「過剰歯」とよばれる一本余分な歯がはえていて、局所麻酔をし、抜歯をした経験があります。
その為、「ああ、また大学病院に行って抜歯か・・・。大学病院通いも大変なのよね。。。」と気が重くなりました。
先生からは「実際に歯がはえてくるのは、小学校1年生になってからだと思うので、小学校に入る前のまだゆとりのある春休みぐらいに大学病院に行くのが良いかもしれませんね。」と言われました。
春休みまでまとうと考えましたが、なんだかモヤモヤしていて・・・
かつ、自宅の近くに口腔外科専門医の先生が開業した関係もあり2月中旬にその歯医者の診察予約を入れました。
レントゲンをとってもらったところ
「過剰歯が2本ありますね。この過剰歯が邪魔をしている為、乳歯が抜けても、永久歯がはえてこられない状況になります。そして、場所が場所だけに切開をした上で、抜歯を行う必要があります。イメージ的には大人になってから行う横にはえている親不知の抜歯などのイメージです。歯科治療を受け慣れているお子さんであれば局所麻酔で行えますが、さすがに一度も治療を受けていない6歳のお子さんですと全身麻酔を選択された方がよいでしょう。そうなりますと、大学病院での手術が必要になります。日帰りで行っている大学病院もあれば、一週間近く入院して行うケースもあります。その為、お子さんの場合は夏休みなどの長期休暇中に手術日を設定するケースが多いです。」
といわれて衝撃を受けました。
その後すぐに、大学病院に問い合わせをしたところ「本日の14時に空きがありますが、診察にこられますか?」と言われた為、すぐに大学病院にむかいました。
そしてレントゲンを受けたところ、たしかに過剰歯があると言われ、やはり全身麻酔での手術をすすめられました。
そして過剰歯の数を確認したところ、1本と言われた為気になり掘り下げて質問していたところ「本来であればCTは別日に取りに来てもらうことになりますが、今日、この後空きがあるようなのでとってから変えられますか?」と言われ急遽CTをとることになりました。
同時に、手術日の空き状況を確認したところ、最短の日帰り入院での日程が6月中旬。
一泊であれば5月下旬に空きがありましたが、夜の大人の付き添いが必要で、かつ兄弟の寝泊まりはNGということで、主人の仕事の状況もわからず調整が困難であった為、日帰りの6月中旬で予約しました。
そして、CTの結果を聞きに3月11日に私一人で足を運びました。
その時に言われたのが「過剰歯ではなく、歯牙腫という両性の腫瘍の可能性が高い。」とのことでした。
歯牙腫も過剰歯と行う処置そのものは、ほとんど変わりがないとのことでした。
かつその日に「コロナウィルスなどもはやっている関係で、他の方の手術キャンセルなどは入っていたりしませんか?」と確認をしたところ「ちょうど、2時間前に1件キャンセルが出たところです。4月1日の午前中ですが、どうされますか?春休み中ですし、この日程に変更するというのも、確かに一つの良い選択肢ではありますね。4月7日の入学式の日は、まだ抜糸はしていない為、歯茎に黒い糸の縫い目が3つ見える状況ではある為、笑い方次第では記念写真にその糸がうつりこみますが・・・それでも顔のハレなどはない状態ではありますよ。後はコロナウィルスの感染についてどのように考えるかにもよりますが。歯科専門の大学病院の為、コロナウィルスの患者さんの受け入れはしていませんが。」と言われました。
主人とも相談し、入学して数ヶ月の段階で学校の授業期間中に手術を受けることを考えると4月1日に受ける方が良いだろうという結論になり、日程変更をしました。
翌日、空きがあり心電図・レントゲン・採血の検査を受けることができ、かつ麻酔科の先生からの説明を受けました。
そして、その時に衝撃的なはなしをきくことになりました。。。
全身麻酔での歯牙腫の手術については、「後編」に続きます。