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まんまーれ

「くわずにょうぼう」など、赤羽末吉さんの絵本3選

  • 2022

モンゴル民話の絵本「スーホの白い馬」でおなじみの、赤羽末吉さん。日本の絵本画家、絵本作家、舞台美術作家でもあります。ほんとうに、数多くの昔話絵本の絵を手掛けられていますね。

もともと、満州にいたころは日本画家だったそうです。絵筆で描かれる赤羽末吉さんのあたたかみのある画風は、私もとてもお気に入りです。今回数多くの作品のなかから、日本の昔話絵本「くわずにょうぼう」「だいくとおにろく」、モンゴル民話「いしになったかりゅうど」3冊を紹介したいと思います。

くわずにょうぼう

赤羽末吉さんによる、日本の昔話絵本です。うんと欲張りな男のところに、飯を食わない女房(くわずにょうぼう)がやってきて、いっしょに暮らし始めます。飯は食わないし、よく働くし、男はほくほく喜んでいたのですが、ある日蔵を開けてみると、米俵がごっそりなくなっていたのです。

天井に隠れて様子をうかがっていた男は、とんでもない光景を目の当たりにしてしまいます。女房がおおきな釜にやまほどの米を炊き、お米が炊けたら雨戸を外してその上ににぎりめしを作っていき、長い髪の毛で隠していた「あたまのてっぺんにある口」にぽいぽいと投げ上げ、にぎりめしを食らっているのです。

男は、のぞき見していたことがばれてしまい、女房はたちまちでっかいおにばばになって「みたな、このやろう。おまえもくってやる」と、風呂桶に男を放り込み、奥山のすみかに連れて帰ってみんな(人間ではないもの)で食べようとしますが…

お話の展開にハラハラドキドキしながら読める絵本です。そして、私個人的な見どころといえば、男・女房のページごとの表情や、でっかいおにばばに対して小さくなっている男などの描かれ方ですね。何度読んでも飽きない、おすすめの絵本です!

くわずにょうぼう at DuckDuckGo

だいくとおにろく

こちらも昔話絵本です。絵が見やすいので、遠目がきき(遠くからでもよく見え)、小学校などでの読み聞かせにもぴったりです。

何度橋をかけても流されてしまう、流れの速い大きな川がありました。村人からここの橋かけを頼まれた大工は、引き受けてはみたものの、ほんとうに出来るのか考えあぐねていました。

そこへ大きな鬼が現れて、大工はわけを話します。大工は、鬼が立派な橋(流されない橋)をかけるかわりに、大工の目玉をよこせといいます。あいまいな返事をしているうちに、鬼は立派な橋をかけてしまい、また鬼は「さあ、めだまぁ、よこせっ」と迫ります。「そんなら、おれのなまえをあてれば ゆるしてやってもええぞ」、困った大工は山の方へ逃げて、そこで耳にしたものは…

「だいくとおにろく」は、大工が鬼の名前を知るまでのいきさつなど、イギリスの昔話「トム・ティット・トット」と似た部分もあり、この2つのお話に関連性を感じてしまいます。両方の絵本を読み比べてみても面白いですよ。

だいくとおにろく|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)

いしになったかりゅうど

スーホの白い馬だけでなく、こちらの「いしになったかりゅうど」も、赤羽末吉さんの絵によるモンゴル民話絵本になります。先ほどの2冊に比べると、少し長めのストーリーですね。

ハイリブという、心のやさしい狩人が、ある時白ヘビを助けます。白ヘビを助けた恩返しに、鳥やけものの言葉がわかるという玉をもらいます。さてある日、ハイリブは「明日、大雨で山が崩れる」という話を聞いてしまい、別な形で村人たちに逃げるように伝えるのですが、一向に信じてもらえません(鳥たちのことばがわかる、ということを話したら、自分が石になってしまうので話してはいけないといわれていました)。ハイリブは悩んだ末、そのことを村人に話してしまい、石になってしまいます。

ハイリブの、村人を助けたいと思う一心からくる心のやさしさ、自己犠牲の真のやさしさに心を打たれる絵本です。ぜひ一度読んでほしいなと思います。

いしになった かりゅうど|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)

まとめ

赤羽末吉さんの絵による、日本の昔話絵本「くわずにょうぼう」「だいくとおにろく」、モンゴル民話「いしになったかりゅうど」3冊を紹介しました。「ももたろう」「さるとかに」など有名なお話もありますので、ぜひ図書館などで借りて、お子さんといっしょに読んでみて下さいね。

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