8Jul
ただの便秘だと簡単に考えていると、実は病気が原因だったということがあります。では、新生児の慢性化する便秘の原因として考えられる病気には、どのようなものがあるのでしょうか。
ヒルシュスプルング病
生まれつき消化官の動きをコントロールする腸の神経節細胞がないため、思い便秘や腸閉塞を起こしてしまう病気です。慢性的なひどい便秘がある、緑色の汁を吐く、おなかが張っている、便秘のあとに悪臭がする下痢が起こるなどの症状がみられます。重症の場合は出産後に診断されますが、腸の欠部分が短いと、単なる便秘として判断されることもあります。
肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)
胃の出口である幽門(ゆうもん)と呼ばれる部位の筋肉が異常に厚みを増し、胃の出口が狭くなってしまうために母乳やミルクが十二指腸にうまく流れない病気です。そのため、胃から逆流をして嘔吐してしまうのです。生後1ヶ月くらいまでの、特に男児によくみられます。よく母乳やミルクを飲んでいた赤ちゃんが授乳後に吐くようになり、回数も増えて、吐く勢いも増してきます。そのためうんちが少なくなって、便秘のようになるのです。この病気になると、赤ちゃんは体重が増えないか、または減少します。
授乳量を細かくチェックすることが大切
便秘の予防には、こまめに水分補給をすることが重要だとされていますが、新生児の赤ちゃんの場合は、基本的には母乳やミルクで水分補給は充分に行われています。それでも便秘になってしまったら、授乳量を細かくチェックしましょう。母乳の場合は授乳量を量るのが難しいですが、体重が増えないというような場合は不足している可能性があります。また、お母さんの食事内容も影響するので、偏った食事をせずに、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。