3May
わがままで人に嫌われるような子には育ってほしくない。でも自己主張はちゃんとできる子に育てたいですよね。そのためにはわがままと自己主張をしっかり見分けて叱るか叱らないか判断する必要があります。今回はそんなわがままと自己主張の見分け方、判断基準についてご紹介します。
判断基準は知的好奇心からくるものかどうか
子どもは知的好奇心の塊です。知的好奇心を満たしたいというのは自己主張です。見たい、知りたい、確かめたいは自己主張です。時間の許す限り知的好奇心による自己主張には付き合ってあげてほしいです。ただし、騒ぐ、ダダをこねる、などのような態度での訴えの場合は、「ちゃんと言葉で伝えてくれないとわからないからどうしたいのか言葉で教えてくれるかな?」と伝えてちゃんと言葉にできたらできるだけ主張を受け入れてあげてください。どうしても言葉にできない場合は「○○が気になるの?」等こちらから子どもの要求を言葉にしてあげて、子どもが肯定の意思を見せたら「そっかぁ、じゃぁ、そういってごらん?」と言葉にさせて、言えたら「ちゃんと自分で言えたね。」とほめてあげてから、主張を受け入れてあげてください。
時間などの都合で断る必要があるときは
知的好奇心をできるだけ満たしてあげたい。とは言ってもいつも時間に余裕があるわけではありませんよね…。時間がない場合は素直に時間がないこと、時間がない理由をお子さんに伝えて「ごめんね、時間があれば付き合ってあげたいのだけど…」と、付き合ってあげたい気持ちと、付き合えない事への謝罪の気持ちを言葉にして伝えてあげてください。時間がない事実だけでなく、理由や謝罪の気持ちをきちんと言葉にしてあげると、普段ダダをこねるお子どもさんでも案外「わかった。」「大丈夫だよ。」等と素直に聞いてくれることもあります。そんな時は「わかってくれて嬉しいよ、ありがとう」と忘れずに感謝の気持ちを伝えてあげてください。たとえ子どもさんの態度がいつもとかわらなかったとしても、一番身近な大人の見本として、理由や謝罪や感謝の気持ちをきちんと言葉にする姿勢は大切にしてあげてほしいと思います。
危険や迷惑になる行為の場合
知的好奇心からくるものや、自己主張がきちんと言葉でできていたとしても、自分や他人に危険があるかもしれない事柄や、周りに迷惑をかけてしまう事柄の場合はしてはいけない理由をしっかり伝える必要があります。そのときに、「ダメ」「やめなさい」などの抽象的な注意の仕方ではなく、しっかりと子どもに理解しやすいように注意ができるように心がけましょう。例えば「ミツバチ以外の蜂の巣からも蜂蜜が採れるのか足長蜂をベランダで飼って調べたい!」と言われたとします。「それは確かに気になるね!蜂に刺されたら危ないし、ご近所の人たちにも迷惑になるから飼うことはできないけど、図書館で本を借りて一緒に調べてみようか!」このように内容によっては注意だけでなく、妥協案の提示をしてあげるのもいいと思います。