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まんまーれ

お子さんと読みたい、林明子さんのおすすめ絵本作品【前編】

  • 2022

皆さまもおなじみの絵本作家、林明子さん。手がけられた絵本作品は、どれもほのぼのとして心あたたまり、読んだ後もじわじわと余韻が残るものばかりですね。私も娘も、林明子さんの作品はほんとうに大好きです!娘はもう中3ですが、作品名をあげて「あの絵本私好きなんだよね」といった話もたまにしてくれます。

今回、林明子さんの数多い作品の中から、前編・後編と2回シリーズに分けて紹介していきます。前編は、「はじめてのおつかい」「あさえとちいさいいもうと」「いもうとのにゅういん」「はっぱのおうち」「まほうのえのぐ」5冊紹介したいと思います!

 

はじめてのおつかい

筒井頼子さん作、林明子さん絵の名作です。私が子どもの頃、自宅にもありました。ベストセラーで、みなさんもご存知の絵本と思います。みいちゃんがお母さんから「はじめてのおつかい」を頼まれます。「みいちゃん、もう いつつだもん」みいちゃんは、お母さんと買い物中のお約束をして、はりきっておつかいにでかけます。途中でいろんなことがありながら、がんばっておつかいの役目を果たしました!

なべややかんがグラグラ、赤ちゃんがエンエン泣いており、お母さんが忙しそうで赤ちゃんから手がはなせない描写や、近所の商店におつかいにいき、公衆電話やタバコ、びん牛乳やまんじゅうの値段など、現代とは少し違った時代の描写など、細部を見てみるのもおすすめですよ。さいごのページで赤ちゃんが私たちに「ばいばい」しているのも、とてもかわいらしいですね。

 

あさえとちいさいいもうと

こちらも筒井頼子さん作、林明子さん絵になります。妹のあやちゃんがお昼寝している間に、あさえはお母さんからお留守番を頼まれます。ところがあやちゃんが起きてきてしまい、いっしょに遊びながら待つことに。でも、ちょっと目を離したすきに、あやちゃんがどこかにいってしまいます。どうしよう!あさえの心の動きが手に取るようにわかる描写で、こちらまでハラハラしてしまいます。

お話で描かれているのは、日常のなにげない出来事ですが、わかるわかる、と思いながら、時には大丈夫かな、と感情移入しながら読めるお話です。兄弟児がいるお子さんへの読み聞かせにもおすすめですね。

 

いもうとのにゅういん

先ほどの、あさえとあやちゃん姉妹の別なお話です。ある日、急に妹のあやちゃんが入院することになり、あさえは急にお留守番です。お母さんはあやちゃんに付き添うことになり、お父さんと一緒ですが、お母さんのいない、心細い夜を迎えます。翌日お父さんとお見舞いに行くことになり、なにをあげたらいいか考えたあさえは、自分がとっても大事にしていたおにんぎょう「ほっぺこちゃん」をあげることに決めるのです。

どれだけ大切にしていたかというのはお話を読むなかで伝わってくるので、それがあっての妹を思ったあさえの行動には、ぐっとくるものがあります。こちらの絵本も、兄弟児がいるお子さんにぜひ読んでいただきたいなと思います。

 

はっぱのおうち

征矢清さん作、林明子さん絵の幼児向け絵本です。字が少なめなので小さいお子さんにもおすすめですね。さちがお庭で遊んでいると、雨が降り出しました。でもだいじょうぶ、さちにはとっておきの雨やどりの場所「はっぱのおうち」があるのです!かまきりさん、もんしろちょう、こがねむし、てんとうむし…ありさんまで雨やどりにきます!かまきりさんは先客だったのですが、みんながどんどん入っていくうちに、おんなじおうちのひとみたい、と、さちもみんなと一緒の雨やどりを楽しみ出します。

はっぱのおうちで雨やどりすると、こんな素敵なことがあるんですね。想像力が広がる、おすすめの作品です。

 

まほうのえのぐ

林明子さん作・絵の、娘のお気に入りの絵本です。おにいちゃんの持っている「えのぐ」に興味津々の、よしみ。わたしも、おにいちゃんみたいに絵の具で絵を描きたい。いくらせがんでも、「まほうのえのぐ」といって貸してくれませんでしたが、よしみの押しに、とうとう貸してくれるになりました!絵の具を出して、ぺたぺた塗ってみるものの、なかなかうまくできません。そこへヘビがやってきて、あかい絵の具をくわえて森のなかに入ってしまいます。よしみは、追いかけて森の中に入りますが、なんとそこにはネズミやリス、カラスにシャクトリムシまで…よしみの絵の具で絵を描いていたのです。

動物たちも、みんなでひたすら、絵を描くことを楽しんでいます。よしみも動物たちといっしょにやってみることで、次第に絵を描く面白さにはまっていきます。「お絵かき」ってとっても素敵だなと思わせてくれる、おすすめの絵本だなと思います。

 

まとめ

お子さんと読みたい、林明子さんのおすすめ絵本作品【前編】「はじめてのおつかい」「あさえとちいさいいもうと」「いもうとのにゅういん」「はっぱのおうち」「まほうのえのぐ」5冊紹介しました。読まれてない作品がありましたら、ぜひ読んでいただけたらなと思います。読み聞かせを通じて、感じ方は親子で、人それぞれでも違うとは思いますが、子どもと同じ時間を共有するということをたくさんして欲しいですね!

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