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まんまーれ

親子で歌おう!歌いつぎたい日本の童謡「椰子の実」

  • 2020

たくさんの歌が生み出され、そして消費されていく現代ですが、そんな中で未来にもうけついでいきたい名曲も数多くありますね。

今回はそんな歌の中から特に、お子さんとも一緒に歌える童謡・唱歌の一つ、「椰子の実」をとりあげてみました。

歌詞の現代語訳もつけてみましたので、お子さんと一緒に歌ってみてはいかかでしょうか。

「椰子の実」とは


「椰子の実」は、みなさんご存知の島崎藤村の詩集「落梅集」に収録された詩で、これに大中寅二が曲をつけた、日本の童謡・唱歌です。日本の歌百選にも選ばれています。

学生時代、音楽の授業で歌った方も多いのではないでしょうか?

歌詞が現代文ではなく、五七調の文語定型詩ですので、少々わかりにくいと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、郷愁を誘う抒情的な歌詞と美しいメロディが、長く国民に愛されてきた名曲です。

ちなみに、動画で歌ってらっしゃる歌手は1930年代~1970年代にかけて活躍された東海林太郎さんという方だそうです。てらいのない素朴な歌唱がとても素敵ですね。

歌詞紹介


「椰子の実」作詞:島崎藤村 作曲:大中寅二

名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ

故郷(ふるさと)の岸を 離れて
汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき

旧(もと)の木は 生(お)いや茂れる
枝はなお 影をやなせる

われもまた 渚(なぎさ)を枕
孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ

実をとりて 胸にあつれば
新(あらた)なり 流離(りゅうり)の憂(うれい)

海の日の 沈むを見れば
激(たぎ)り落つ 異郷(いきょう)の涙

思いやる 八重(やえ)の汐々(しおじお)
いずれの日にか 国に帰らん

現代語訳


名前も知らない 遠い島から
流れ着いた 椰子の実が一つ

ふるさとの岸を はなれて
おまえはいったい どれくらい波にうかんでいたのか

おまえのもとの木は 今も生いしげっているのだろうか
枝は今もなお 影をつくっているのだろうか

わたしもまた なぎさの波の音をまくらに
孤独で 落ち着きのない生活をしている

この実をとって むねにあてれば
いっそうあざやかになる さすらうことの悲しみ

海に日が しずむのを見れば
はげしくあふれ落ちてくる 異国をさまよう悲しみの涙

はるかな汐々の流れを思うと 人生の遠い道のりも思いやられる
いつの日にか ふるさとに帰ろう

以下のサイトから、現代語訳を一部引用、参考にさせて頂きました。

文語詩「椰子の実」

愛唱歌歌詞解説

歌の主人公は、遠く故郷をはなれて生活しているのでしょう。

浜辺に流れ着いた椰子の実に、さすらう自分の姿を重ねて、郷愁にかられているのですね。

打ち重なる波の一つ一つに、ふるさとの情景を思い浮かべているのかもしれません。

誰しも、自分のルーツというものに思いを馳せる瞬間があると思います。

そんな時、親子で歌を歌った楽しい時間が、心のふるさととして思い出されたら素敵ですね。

親子で歌いつごう 日本の歌百選

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